僕の可愛いお姫様
封印。
「こ、れ………い…ずみ………



い…ずみ…?ねぇ…いず…泉っ…泉…いず………


みずほ…瑞穂…。

あい…し…てる…。」

「--------……っ!!!」

繰り返す。壊れた機械の様に、言葉にならない「音」で、繰り返す名前はもう、聴き取れない。

「いず……ほ…みず、ほ、いずみ…み…みず…いず…………」



ねぇ、愛してるよ。

二人だけの世界の果てで。




箱の中で、泉の首が、二人の世界を見届ける。

その瞳にはもう、何も映す事は叶わない。
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