僕の可愛いお姫様
一頻り泣いて、落ち着いてから、莉世は帰っていった。

「今はまだ、どうすればいいのか、はっきりとは分からない。
瑞穂と『親友』に戻った事は確かで、だから受け入れる努力をするだけなんだけどね。

まだ自信がないや。」

そう言って、莉世は少し笑った。

一人になった部屋には、思い出した様に、存在を主張する様に、一層雨音が強く響いている。

カーテンを引いたままだったと思い出し、気分を切り替えようと、わざと思い切り開けた。
< 49 / 227 >

この作品をシェア

pagetop