『愛してる』って囁いて。
でもね...、怜はいつも私に冷たい。
毎朝『行ってらっしゃい』って言っても無言だし。
話しかけても無視される事が多い。
帰ってくるのも遅いし......。
...その理由、私分かってるよ。
怜は、私の事を好きじゃない。
私達は高校生のとき付き合い始めて、その後結婚した。
私から告白した。
...ずるい方法を使って。
高校生のとき、同じクラスで隣の席だった私達。
時々、怜が子供のような笑顔で話してきて...。
その時から好きだったんだ。
だけど...、その時、怜には彼女がいた。
年上の美人な先輩。
だから諦めようとしたのに......、ある日、怜がその彼女と別れたって聞いたんだ。
すぐに告白して...、OKをもらったんだけど......。