『愛してる』って囁いて。
葉月...、リビングか?
勢い良くドアを開けて、リビングに入った。
「...っ...葉月......!?」
床に倒れている葉月。
「え......。れ、い......?」
葉月に駆け寄り、葉月の体を起こす。
顔色...、すごく悪いし......。
「仕事、は...?...あ...ごめんなさい...ご飯...作らなきゃ......」
どうやら、葉月は、夜、俺が仕事から帰ってきたと勘違いしてるらしい。
そこまで分からなくなるほど体調悪いのか......?
何で無理するんだよ。
俺を頼れよ......。
「何がいいかな......?」
無理やり笑顔をつくっている葉月を見ると、胸が苦しくなる。
...葉月をこうしたのは俺だ。