『愛してる』って囁いて。
同窓会 -怜side-
「じゃ、行こうか!」
いつもよりオシャレした葉月が玄関から出て行く。
今日は...、高校時代の同窓会。
杏は葉月のお義母さんに預けて、2人で行く事にした。
高校生...、何か懐かしいな。
高校の頃は少し童顔だった葉月も...、今はすごく綺麗になった。
まぁ、童顔も可愛かったけどさ。
「よし、行くか」
「うん!楽しみ~」
鼻歌を歌っている葉月を見て口元が緩む。
こいつ...、浮かれすぎ。
そう思いながらも、俺は車を発進させた。