《続》俺様ホストに愛されて
「とにかく……今は離れて」
TPOをわきまえて。
隣の蓮夜さんから押し殺したような笑い声が聞こえて、あたしの顔はさらに真っ赤になった。
ちらりと目だけで見ると、蓮夜さんは綺麗な黒髪を揺らしながら笑っていた。
リュウのこんな姿、珍しいんだろうな。
それにしても、恥ずかしすぎるでしょ。
「よそ見してんじゃねぇよ」
不機嫌な声が耳元で聞こえたかと思うと、リュウの顔が視界いっぱいに広がった。
その瞳は真剣だけど、スネているようにも見えてなんだか少し可愛かった。
「一日中俺のことだけ考えてろ」
「えっ……!?」
一日中……?
「当然だろ?」