《続》俺様ホストに愛されて


あたしの家の前に着いたところで、会話が一旦途切れた。



リビングに電気がついているのを見て、お母さんが帰ってるってことがわかった。



もうこんな時間だし、当然といえば当然なんだけど。



「妃芽の母さん、優しそうな人で安心した」



電気のついているリビングの方を見ながら、リュウがポツリと呟いた。



「そう?」



優しいところもあるけど、結構厳しいところもある。



筋が通っていないことは大嫌いな人だから、間違ったことをすると口をきいてもらえないなんてこともよくあった。



謝るまで許してくれないし、お父さんと一緒で結構頑固な一面もある。


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