やっぱりお前がいい。
凌は私の手を引き寄せると、立ち上がって後ろから抱きすくめた。



「...凌?」

「早紀、今日、来ないから。....別れたんだ。」

「え?」

「だからさ、お前、プレゼントになってよ。」

「.....。」

「貴哉に盗られるまでわかんなかった。」

「.....。」

「やっぱりお前がいい。」



首筋にキスされたら、涙がこみ上げてきた。

遅いよ、今頃になって。



凌が私を向き直らせ、正面からギュッと抱きしめる。

イケナイと思う気持ちが、貴哉の笑顔を思い出させる。

凌の唇が近づいて来て.....



「いい」って言えない。

でも「ダメ」って言わない.....言いたくない.....
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