SAKURA【短編】
それからも私は


毎日毎日


その桜の木の下で


彼に会い


そして、口づけを交わしていた


彼は毎回私を桜の木に強く押し付けた


背中に木の幹のゴツゴツした感じが伝わる


けれど私は背中に伝わる痛みより


彼の口づけに夢中だった


彼の深く甘い口づけに夢中だった


ある時、
彼は私に口づけ以上の事を求めた


私は
彼を自分の部屋に招き入れ


そして
全てを彼に委ねた




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