SAKURA【短編】
私を全裸にすると彼は


『きれいだ』


と言いまた私に口づけを落とした


彼の唇と指先がしなやかに私の全身を這う


幾度となく快楽を与えられ


私は何度も意識を手放しそうになる


遠退いてゆく意識の中で彼の声を聞く


『お前の全てが欲しいんだ』


とーーーー







彼が帰った後


鏡に映る自分の体を見ると


花びらの様な痕が沢山残されていた


赤く小さな花びらの様な


痕が残されていた










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