SAKURA【短編】
その日から


彼が私の元へ来ることはなかった


全く、来なくなった


私はありとあらゆる理由付けを考えた


どうしようもない理由が出来て


やむ終えなく会いに来れないのだと


そう、思うことで何とか


自分の精神を保とうとしていた


心を壊さないようにしていた











気づけば真夜中の公園に


私はやって来ていた


足元を見ると靴すらも履かず


裸足だった



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