お風呂上がりの望遠鏡
 
思い悩むほどのこともなかった。

だいたい意識しすぎだってわかってる。
ともかく、明日の細かい約束ができてホッとした。

電話を切って、しばらくすると押領司クンの部屋の明かりが消えた。

あれっ?寝るにはまだ早い時間。

望遠鏡で覗いてみる。

真っ暗。

どこか出かけたの?



そっか、プレゼントを買いに行ったんだ。
このぉ、やっぱり忘れてたんじゃないの。

 

< 64 / 83 >

この作品をシェア

pagetop