ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜
「どうした?なんか考えてるみたいだけど」




「う、ううん。とりあえず電話する」




「帰りは送るから」





「えっ?いいよ。あたし1人で帰れるから」




「バーカ。俺が送りたいの。なんかあったら嫌だし心配だから」




デコピンなんかするんだ。あたしのおでこってデコピンしやすいのかな?


でもやっぱり嬉しい。


お母さんに電話して許可をもらって栄の家に行くことにした。




なっちゃん。もしあたしのために身を引いてくれたんならごめん。ありがとう。




「手をつないでもいいですか?」




「はい。どうぞ」




繋がれた手が本当に彼女になったんだって実感させてくれる。


今はもうお互い震える手じゃない。



あたしの隣に栄がいてそれが当たり前になるときが来るんだな。
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