ふたりだけの秘密
素顔を見て、ドキッとした。だって、あまりにも……。私、声を潜めて、聞いてみる。

「……あの、もしかして、レンさんですか?」

「えっ?」

「レンさんですよね!? アイドルグループの」

「……うん、まぁ」

観念したように言った彼は、サングラスをかけ直した。やっぱり、レンなんだ。レンは、今をときめくスーパーアイドルグループの一員。でも、どうして、こんな所に……??

「明日から、久しぶりのオフだから、今夜は、飲みたい気分なんだ。話し相手になってくれる?」
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