気づかないふり…
当たり前……
私には、小学生の時から腐れ縁の男友達がいる。


名前は、大地。


中学はもちろん、高校、大学も何故か同じ。
相談したわけでもないのに偶然一緒になってしまい、かれこれ10年の付き合いだ。


もうこうなると男だの女だのと言う感覚もなくなって、私にしてみれば仲の良い女友達となんの変わりもなく、お互いに彼氏・彼女が出来ても今までどおり会っては食事などを楽しんでいた。



ある日、大地から呼び出される。
たまたま時間を持て余していた私は、待ち合わせの公園へ急いだ。
いつものベンチに大地の姿を見つけると、いつものお約束、後ろから目隠しをした。


「だーれだっ?」


「美咲。って言うか、それいつまでやるつもり?」


アハハと笑って誤魔化すと、大地の隣に座る。
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