Dear...
門の前のバス停には、2~3人しか並んでいない。

それを横目で見て、知り合いがいないのをサラッと確かめる。

誰かいたら、話でもしたい気分だったのに。

そう思ったが、あまり気にはせず、自分の家の方へ歩き出した。


一歩。


…二歩。


……三歩。


「―――え?」


四歩目は、踏み出せなかった。
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