Dear...
目の端に捉えたのは、いつも探していた車体。

それが、門の方を向いて止まっていた。


ドクンと、心臓が鳴る。


まさか、と、平静を装う余裕もない。


向かい合う、私と車。


暗くてよく見えない運転席を、目を凝らして見る。






そして、

運転席の扉が開いた。
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