Dear...
―――何で?

―――会いに来たの?私に?

もしかして、
きっぱり断りに来たとか…。
疑問符は次々に浮かび上がってくる。

そんな心中を察したのか、


「ご飯は食べた?良かったら、一緒に何か食べに行こうか。話があるんだ。」


そう言い、返事をする前に車まで誘導されてしまった。

後部座席に乗ろうとしたら「前でいい」と言われ、隣りに座ることになった。

よく分からないまま、私はシートベルトを締め、運転席をチラッと見る。


「何で、ここにいるんですか?」
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