Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
「君?」
病室を出て壁伝いに
再び廊下を歩いていると
誰かに呼ばれた気がした。
一瞬、
立ち止まりそうになる足に
叱咤して前に出し続ける。
今、立ち止まったら
もう動けなくなる。
だから……
誰にも捕まりたくない。
あの場所に戻るのも嫌。
ここに
留まりつづけるのも嫌。
望むのは解放……。
動きづらい体を
必死に動かして
ひたすら逃げる。
もう誰にも
邪魔されたくない。
私は終わらせたいだけ。