Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】





二学期になって変わったこと。



それはピアノ講師としての限界。



入院生活最終日、
世界のDTVTと合奏しても
堂々たる演奏を見せつけた
宮向井くん。


渡り合う姿は凛々しかったけど、
同時に私は、自分の限界を知る。



もう……彼にこれ以上、
私が教えれることなんてない。



そんな限界に気が付いてしまった私は、
学校内で、彼を避けるように
行動してしまう。




隠れる必要なんてない。


いつまで経っても、
私は彼の学校の先生であることは
変わらないのに。



彼の才能と実力を
突きつけられるとやっぱり、
私もショックも大きくて。 



先生ぶって慕ってくれる彼に
いろんなことを教えてきたけど
彼には、そんなことすら
必要じゃなかったんじゃないかって
思えるほどに羨ましくて。



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