Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】



「……大丈夫……」



そう答えながら……
俺の中の違和感が駆け巡る。





兄貴の死。



あの後も、何度か
Ansyalの曲に
触れる機会はあった。


だけどそこに、
兄貴のギターの音色は
存在しない。



俺の耳は、
それを拒絶してしまったかのように
俺が関わった、
兄貴のフレーズ部分のみ
流れ込むメロディーから
シャットアウトされて聞こえた。



それ以来、Ansyalの曲を
俺自身の意思で聞くことはなくなった。




兄貴の音して、
イメージしている音色は
今も俺の中には存在する。


でも、そのどの音も
求める音になりえない。




そんな失った音色が、
俺と兄貴の輝いた世界、
Ansyalとは
無意識のうちに遮断して遠ざけていく。



葬式のあの日以来、
Ansyalメンバーとも
顔すら合わせていない。
< 462 / 613 >

この作品をシェア

pagetop