輝く光の中で
「なんでも、万梨阿の兄と、一緒に居た友人たちの恋人や
 兄弟が、出してくれたそうだ・・・・。」

『・・・・・・・・・・。』全員が、言葉を失っていた。

「万梨阿も、高校の時から、兄に教育されて、株と為替をしていた
 から、かなり貯金もあると、言っていたし・・・。
 万梨阿の兄に関しては、かなりの強者だと思うんだ。」

「それなら、万梨阿さんが、小切手を破る捨てたのも解ります。」

と、エドワードが感心しながら言った・・・。

「とにかく、その『ホテル・カメリアの娘』を調べましょう。
 そこから万梨阿さんの情報が得られるかも知れないので・・・」

「悪いが、頼んだ。ダニエル・・・・。」

「ですから、殿下は、ご自分のやるべき事を、しっかりやってください」

と、ダニエルに言われた。

その後、俺達は、これからの予定を話し合った。

元老院達とも相談の上に決定するが、俺とマリーは、新年のパーティーで
社交界デビューをすることにし、それまでは準備期間として、今の屋敷で
俺とマリーは社交界について勉強することになった。

体調が戻ったと言っても、まだ退院してきたばかりなので、ゆっくり
静養も兼ねて、今の屋敷でクリスマス前まで過ごし、クリスマス以降
両親と一緒の宮殿で暮らすことのなった。

「万梨阿、元気にしているの?君から貰った時計とネックレスは
 常に身に付けている。リングも嵌めたままだ。万梨阿、
 君に、会いたい・・・・。」

一人になってから、そう呟いた・・・・。
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