輝く光の中で
宮殿に入れる報道陣は、限られているので、大した事なかったが
でも、両陛下がお迎えに出てくれて、輝はアルに抱かれ、私は
アルの隣に立ち、両陛下とアルと私と輝の5人で、玄関前で
記念写真を撮られた。

その後は、宮殿に入り、そこには、ローズマリーさんとも一緒に
お茶を頂いた。

アルと私たちは、宮殿の敷地内にある、前は両陛下たちが住んでいた
屋敷を、今回、私たちの為に、リフォームしていただいて、そこに
親子三人で住む事になっている。

お茶のあと、自分たちの屋敷に戻り、そこにはエドワードさんが
いて、アルと三人で、これからの打ち合わせをした。

輝は、アルが面接したナニーを雇い、今日から早速来てもらっていた

ナニーの名は、エミリアと言い、年は、50歳で、既にお孫さんを
3人大きくされた、ベテランさんだった。

人当たりも良く、看護師の仕事もされていたので、エミリアを雇う
大きな要因になった、と、アルが教えてくれた。

「エミリアさん、万梨阿です。そしてこの子が輝です。
 よろしくお願いします。」

「初めまして、エミリアです。この度はおめでとうございます。
 暫くは、国中が万梨阿さんを注目しているので、何かと
 大変だと思いますが、私に出来ることは、なんでも仰って
 ください。」

「ありがとう、エミリアさん。助かります。」

「万梨阿さん、私の事は、エミリアと、呼んでください。」

「はい、ではそうさせていただきますね」

エミリアとは、少ししか話してないが、この人なら、安心して
輝を任せられる、と、直感した・・・。
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