輝く光の中で
でも待てよ、あの兄貴、俺の事、睨んでいたのは、
牽制していたんだな・・・。

シスコンか・・・・。厄介だな・・・・。そんな事を考えながら
俺は、万梨阿に告白した・・・・。

でも万梨阿は、『付き合っている人はいない、でも好きな人は』で
言葉を発しなくなってしまい、慌てて、俺は、万梨阿にもう一度
『好きだ』と告げ、俺の事を尋ねた。

万梨阿は、俺の事は、『好き』だと言ってくれたのに、セドリック達の
事が気なり、また俺の身分の事も気にしていた・・・。

本当の身分を明かすことは出来ないが、でも万梨阿が欲しかった。

「お互い、好きなら、付き合うのは当然だろ。万梨阿、何を
 恐れている? 万梨阿、好きだ、一緒に居てほしい・・・」

そう万梨阿に諭すように話をすると、やっと承諾してくれた。

余りの嬉しさで、万梨阿に軽いキスをしてしまった。

ただ、万梨阿は、付き合うのは承諾してくれたが、『出来たら
 この付き合いは、出来るだけ秘密にしてほしい』と懇願された。

俺にとっても、都合がよく、その件に関しては、了承し、ただ
協力者がいないと、なかなか難しいので、セドリックと
エリオット、それに万梨阿の友人のアリスとスザンナには
付き合う事を話、協力してもらうことにした・・・。

やっと万梨阿が、手に入った喜びは、この上ない幸せだった。
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