輝く光の中で

その日は、悶々とする自分の気持ちがどうにも
治まらず、結局、アルコールを飲んで寝た・・・・。

普段アルコールは、飲まないが、飲めないわけではない。

さすがに昨夜は、どうにもならず、結局アルコールに頼って
しまった・・・・。

朝、シャワーを浴びながら、万梨阿の事を考えていた・・・。

やはり、万梨阿に告白しよう。たとえこれから先、困難なことに
なろうとも、俺は、万梨阿が好きだ。

出来れば、ずっと一緒に居たい。

俺は、覚悟を決め、万梨阿にメールした。

今日、会って、昨日の男の話を聞いて、もし付き合って
いるなら、仕方がないが、もし違うなら、絶対万梨阿を
手に入れたい！

そう心に決め、俺は万梨阿にメールし、万梨阿が部屋に
来るのを待った。

万梨阿は、何と日本の写真集と日本茶を持って来てくれて
今、キッチンで日本茶を淹れてくれてる・・・・。

そんな万梨阿の後ろ姿を見ていたら我慢出来ず・・・
気が付いたら、抱きしめていた・・・。

万梨阿に注意されたが、腕を離すことはせず、万梨阿に
「嫌だ、万梨阿、昨日、一緒にホテルにいた男は、彼氏か？」

と聞き、万梨阿の顔を覗き込んで見ると、万梨阿は、怪訝そうな顔をし、

「へぇ？・・・・・昨日？・・・・・男？・・・・」

と、心当たりなさそうな、でも、ピンと来たみたいで、説明するから
離してくれと言われ、大人しくソファーに座って待っていた。

万梨阿は、日本茶を淹れたカップを2つ持って、リビングに来た。

「昨日、会っていたのは、私の兄の智よ。土曜日、アメリカから
　日本へ帰国する途中で、私の顔を見に来たのよ。
　これで、理解してもらえたかしら？」

何だ、兄貴だったのか・・・・・ホッと、胸を撫で下ろす。