輝く光の中で
「お兄様~」

「おぉー、ローズマリーか。元気だったか?」

「はい、元気でしたよ。お兄様こそ、元気でしたの?」

「あぁー、元気だったよ。」

「なんか、お兄様、雰囲気が、随分柔らかくなりましたね・・・。
 なにかいい事でも、おありなんですか?」

そう、ローズマリーに突っこまれて、慌てたが、

「別に、いつもの通りだよ」と、冷静さを保ちながら答えた。

「そぉー?でも、まぁーいいわ。お兄様の雰囲気が柔らかくなるのは
 大歓迎よ。」

ローズマリーと久しぶりに、色んな話をした。

年末・年始は、王室の行事が結構あるが、俺達兄妹は、まだ
公の舞台には立たないので、陰から、父たちの様子を見て
勉強している・・・。

年が明けて、一日は、王室関係者たちの集まりがあって、
そこには、俺達兄妹も参加しなくてはならない。

そこでは、元老院達が、こぞって俺に、妃候補をあげてきた・・。

「申し訳ありませんが、今はまだ結婚は、考えられませんので
 暫くは、遠慮させてください。」

と、答え、元老院達は、不満気な顔をしたが、秘書のエドワード
が、その場を取り繕った。

駄目だ。万梨阿に、会いたい! この手で抱きしめたい・・・。

今は、早く、会いたい・・・募る思いを胸に、手をギュッと握った。

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