輝く光の中で
私が、何も言えずにいたら

「ごめん、勝手なことだとわかっているし、俺達が口を
 挟むことでもないのは十分承知している。
 でもなぁー、今のままじゃ、取り返しのつかないことに
 なりそうなんだ・・・・。
 万梨阿は、アルが、庶民でない事くらいは、解るよな?」

「えぇー、そのくらいは、解っているわ・・・。」

「万梨阿がいる世界と、アルのいる世界があまりに違いすぎる。
 アルは、万梨阿の事を大切にしているのは、俺達にもわかる。
 でも、アルの両親や、その周りの人たちは、外国人で
 庶民の万梨阿を、決して歓迎しない・・・。
 そうなると、傷つくのか、万梨阿、君なんだよ・・・・・。」

「・・・・・・。」

「だから、君から、アルに別れを告げて欲しいんだ・・・。
 卒業まででいいから・・・。頼む・・万梨阿、承諾してくれ」

そう、セドリック懇願され、頭を下げられた・・・。

「セドリック、頭を上げて頂戴。セドリックの話は、十分
 理解したわ。ただ、私も、自分の気持ちに整理をつけないと
 ならないから、卒業までは、このままに居させて欲しいの。
 卒業すれば、アルは、本国に帰るでしょ!それまでは
 一緒に居させて欲しいの・・・いいかしら?」

「わかった。万梨阿、本当にすまない・・・・君には
 感謝するよ・・・ありがとう」

そう言い残して、セドリックは部屋を出て行った・・・。
< 83 / 239 >

この作品をシェア

pagetop