The unripe heart
部活が終わり、ジャージを脱ぎ棄てる。
Tシャツに着替える。
昼御飯を食べ、拓也が来るのを待つ。
姉のいない家は静かでつまらない。
私は姉の由紀恵と二人暮らしだ。
父と母は私の記憶にない。
その代わり、私が物ごころ着いたころから
小さな仏壇があった。
いない両親の代わりに姉が私の親だった。
しかし姉は今、25歳。
私は今13歳。冬が来れば14歳。
だから計算が合わないのだ。
私の記憶があるのは3歳から。
つまりその頃姉は15歳ぐらい。
まだ高校生のはずなのだ。
しかし、その頃からすでに私と姉の
二人暮らしは始まっていた。
気にはなるのだが、姉は教えてくれない。
姉は何も言ってくれないのだ。