The unripe heart


部活が終わり、ジャージを脱ぎ棄てる。

Tシャツに着替える。

昼御飯を食べ、拓也が来るのを待つ。

姉のいない家は静かでつまらない。

私は姉の由紀恵と二人暮らしだ。

父と母は私の記憶にない。

その代わり、私が物ごころ着いたころから

小さな仏壇があった。

いない両親の代わりに姉が私の親だった。

しかし姉は今、25歳。

私は今13歳。冬が来れば14歳。

だから計算が合わないのだ。

私の記憶があるのは3歳から。

つまりその頃姉は15歳ぐらい。

まだ高校生のはずなのだ。

しかし、その頃からすでに私と姉の

二人暮らしは始まっていた。

気にはなるのだが、姉は教えてくれない。

姉は何も言ってくれないのだ。

< 9 / 28 >

この作品をシェア

pagetop