ビターチョコレートな恋
着替え終わり外に出ると、外はもうちょうどいい温かさになっていた。
「桜の木…」
久しぶりだなぁ…
ここで煌に出会ったのが始まりだ。
『葉穏、体操服ブカブカだな♪』
「そりゃそうでしょ!」
確かに、影途の体操服は大きかった。
私は身長156センチで、影途は175センチくらいはある。
逆に体操服がぴったりだったらこわいよ…
『んじゃ、とりあえずパスからな』
「あっ、ちょっと待って」
私は腕につけていたピンク色のゴムを外し、胸の下まである長い黒髪を束ね、ポニーテールにした。
これで動きやすい。
『葉穏、本当髪さらさらだな♪』
「そうでもない、早くしよ?」
そしてようやくパス練習が始まった。