輝龍―崩壊篇―【完】
「なんで悠杜に抱きついたら怒るの?」
「「は??」」
あたしの真剣な疑問に翔と俊と悠杜の間抜けな声が揃った。
慧はなんか顔が赤いし。
「え、結衣…まじでいってんの?」
俊が不思議そうに聞いてくる。
「うん…?」
あたしは訳がわからず首を傾げた。
「(慧、残念ですね…)」
「(絶対言わないと分かんないよ~)」
「(俺は譲らん!!)」
三人がこんな会話をしていたことを結衣は知らない…
「(だってあたし何かした?!)」