輝龍―崩壊篇―【完】





「そんな薄情な奴に見えたか?ハハッ」




少し自嘲気味に笑いながら言うと、顔を歪ませた海斗が、




「ちげぇ…ただ、蓮弥は俺の仲間でダチだ。アイツのことになるとつい…」




顔を伏せた彼の顔は、沈んでいた。




「フッ…カマかけただけだ。そんな真面目に答えられると俺が困る。」




そう言って笑うと、海斗は俺のウィッグを外した。




「ふーん…。


なら…結衣から、"お詫び"して貰わないと。」




驚くほど一瞬で豹変した海斗は、ニヤリと口元を歪め、あたしの手を壁に押し付けてきた。






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