輝龍―崩壊篇―【完】
龍陽はパッと真剣な顔に変わった。
「決着はいつ着けるんですか?」
俺たちはそれまでに準備も必要だし、傘下への根回しにも時間がいる。
龍陽が早めに把握しておきたい気持ちは分かる。
「恐らく…2週間後。」
親父は決めていたかのようにすんなり言った。
「前から考えていた。黒幕がわかったらすぐ攻めるつもりだったからな。」
俺の心情を察したように言った親父に、
エスパーか!
と言いたくなったのは秘密だ。