輝龍―崩壊篇―【完】





「俺たちにはお互いに利益があった。」




「アイツは華燐組を潰したかった。そして俺は」



チラッとここで海斗に目線を向けると、今もまだ状況が理解しきれていないようだった。




「若頭補佐、つまり俺と同等くらいの力を持った者が欲しかった。」




「海斗、お前みたいな奴をな。」




だからアイツは承諾したんだろ、と言うと、納得したようで、やっと口を開いた。






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