愛して

side 博人

あのあと、俺の扱いは一変した。
周りから煙たがられるようになって、視線も痛くなった。
先生に見えない程度の嫌がらせも受けたし、陰口も言われた。
だけど、後悔はしていない。
俺は、そいつらと同じにならなければ、それで良かった。
転校生_泪とも仲良くなった。
__そして、一年が過ぎた。


「あ、泪、御早う」


「ん、嗚呼、博人!御早う」


泪は凄く明るくなった。
俺と話すうち、俺に全てをしゃべってくれるようになった。
家族のこと、親のこと、自分のこと。全部だ。
でも、その度に泪の表情は明るくなっていく気がした。
お前に話して良かった。そう思ってくれているんだろうか。
そう思うと嬉しかった。これからもずっと、二人で歩もう。二人なら、俺たちなら大丈夫。
壊れない、友情。

そう、凄く仲が良かった、良かった筈なのに…………。

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