Ｇarnet～大好きの伝え方

「だいたいわけわかんないのよね、園田。ここさ、保健室なんだよ保健室。なのにお前、怪我もなければ病気でもない。ただ休ませてくれの一点張り。なんで私が、それを一日中面倒見なきゃいけないの。ほんと、なんで私が」

同じことを二度言うののが、先生のくせだ。
椅子に座る時、足を組むのもくせだろう。

うちのクラスのだれかが言っていたけど、先生はすごく美脚らしい。

言われてみればたしかに、タイトなスカートから伸びるストッキングは、なまめかしい丸みがあった。

なまめかしい……そう思った途端、目は先生の足を見たまま、加奈を思い出していた。

冗談じゃない。僕はこんなところへ逃げてまでまだ、想像まで駆使して加奈をけがすつもりなのか。

愚かしいにもほどがある。