Garnet~大好きの伝え方
「先生、人の色恋よりも、自分の心配してくださいよ」

「やかましっ」

そんなことを言ったら、殴られた。頭を。

そのあと、エクレアと飲みかけのミルクティーはどうするのかと思ったら、備え付けの冷蔵庫へしまわれた。

一瞬、冷蔵庫の中にプリンやゼリーも見えた。

今さらだけどやっぱり、保健室は……どうやら完全に、真木先生のラボになっているらしい。

魔法使いっぽい苗字は伊達じゃないようだ。

そして僕は、放課後までさなぎになっていた。
< 114 / 370 >

この作品をシェア

pagetop