Garnet~大好きの伝え方
「加奈ちゃんのこと大切にしたい、加奈ちゃんを傷つけたくないっていう気持ち。一緒にいて、私にまで伝わってきてたもん。

壊れやすいガラスを扱うみたいに優しくって優しくって……

こっちがまどろっこしくなるくらい、加奈ちゃんに優しいんだよね、ヨシくんは」

「……別に、そんな言うほどじゃ」

「そんな言うほどだよ。だってたぶん、加奈ちゃんを思う強さじゃ、私でさえも負けちゃいそうだもん」

ウインクしながら、「親友の私でもね」と西村さんは付け足した。

とても彼女らしい、ぱちっとしたウインクだった。

ところが、その小粋な微笑みが、ロウソクの火が消えるみたいに、フッと暗くなる。

無表情に近い、真剣な顔だった。
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