Garnet~大好きの伝え方
そうもしも、もしも私がヨシに恋をしてなかったら。

だけど……

そんなの、私なの?

ヨシは、私が物心ついた頃からそばにいた。

まるで、もうひとりの私みたいに、そばにいた。

お母さんに怒られて家を飛び出して、公園の滑り台で泣いていた時――

ずっと私の横にいて、「僕も一緒に謝ってあげる」と言ってくれたのも、ヨシ。

外で遊んでて、大事にしてたヘアピンを失くした時――

暗くなるまで探してくれたのも、ヨシ。

夏祭りですくった金魚のべにちゃんが死んじゃった時――

石を積んで作ったべにちゃんのお墓の前で泣いちゃった私を、落ち着くまで待っていてくれたのも、ヨシ。

私の記憶のアルバムは、どのページを開いたって、ヨシがいる。
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