Garnet~大好きの伝え方
怒った顔をして見せたからか、彼がしゅんとなった。

「すんません……」

と、気落ちした声と一緒に、

「でも、俺……先輩のこと好きなんす。いつとかどことか、そんな取り決めなしに、先輩を名前で呼びたかったんす」

吊り橋のように繋いでいた手も、離れる。

でも、目だけが動かない。

たとえ私に、本当に受け入れてもらってないと知っていても、


私が北川くんじゃなくヨシのことしか考えてなくても、

それでもどうでもなんでもとにかく、食いつきたい。

そんな目だった。
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