この恋、もう一度〜中学生から大人になっても〜
モップをかけおわり、私は体育館のステージに座る。
カーテンの影にバレーボールを一つ見つける。
「1年、数えなかったのね。」独り言が出てしまう。
ボールの数を数えて直すのは1年の仕事。
転がっているボールを拾い上げる。
私はサイドサーブが専門なのに、フローターサーブをステージ上から打った。
思ったとおりにうてたことに快感を覚える。
すると、体育館の扉が開いた。