この恋、もう一度〜中学生から大人になっても〜
「宮田?まだいたのか??」
「津田先生。」
「もう練習終わったんじゃないのか??みんな帰ってたぞ?」
「モップを、かけてて。終わったらボール、見つけちゃったんです。」
「そうか。気を付けて帰れよ。」
「はい。」
私は精一杯の笑顔で返事をした。
それなのに、先生は顔を歪めた。
「…無理するなよ?宮田。」
「え…?」
思いがけない先生の言葉に緊張する。
「宮田は頑張りすぎだろう?部活も、勉強もって。宮田は本当にバレーが好きなんだなぁ」
私は、声が出なかった。