この恋、もう一度〜中学生から大人になっても〜

「宮田?まだいたのか??」

「津田先生。」


「もう練習終わったんじゃないのか??みんな帰ってたぞ?」


「モップを、かけてて。終わったらボール、見つけちゃったんです。」

「そうか。気を付けて帰れよ。」

「はい。」

私は精一杯の笑顔で返事をした。


それなのに、先生は顔を歪めた。


「…無理するなよ?宮田。」

「え…?」


思いがけない先生の言葉に緊張する。


「宮田は頑張りすぎだろう?部活も、勉強もって。宮田は本当にバレーが好きなんだなぁ」


私は、声が出なかった。



< 20 / 220 >

この作品をシェア

pagetop