トールサイズ女子の恋【改稿】
 今日は出掛ける約束をした日曜日だけどこのまま部屋で過ごしたいな…、目の前の美空の寝顔をずっと眺めていたいしって指を美空の髪の毛に絡めて遊んでいたら美空の瞼がパチリと開いて、パッと指を離す。

「おはよう…ござい…ます…」
「起こしちゃって、ご免」

 美空はまだ眠たそうにしているけど目を細めて微笑む顔は反則だよな…、俺は美空の側に片肘ついて空いてる手で美空の頭を優しく撫でた。

「くすぐった…いで…す」
「じゃあ、これは?」
「ちょっと…、そこは擽ったら駄目ですってば…、もぅ…」

 俺はわざとらしく美空のお腹を撫でると、美空は笑いながら身体を捩らせ、いい大人2人が掛け布団の中でじゃれあう。

「抵抗しても、無駄だって」

 俺は美空の両手をガシッと掴んで抵抗を出来ないようにして上体を起こしたら、掛け布団が離れて何も纏ってない美空の身体が窓から射し込む朝陽でよく見える。

 綺麗だ……、俺の大切な人はこんなにも綺麗で、今日は出掛けるのが本当に勿体無いな。

「ねぇ美空、今日のデートをキャンセルしていい?」
「どうして?」
「このまま…、美空に触れたいから。ちゃんとリベンジするからさ」
「………はい、約束ですよ?」
「ああ、約束」

 美空は顔を真っ赤にさせ、俺は短い口付けをして美空の首筋に顔を埋め、この日はずっとどこも出かけずに触れあったのだった。
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