俺様彼氏とあたし様。
【寧音】



今日は日向が学校に来てないみたいだ。



琉伊曰く、今日からかなり忙しくなるみたい。



そんなの聞いてない!!


次に会ったら蹴り飛ばしてやる。



「日向がどんどん先に進んで行く…」

「琉伊だって売れっ子じゃん」

「まぁね。でも、アイツには敵わない。俺とは向上心が違うから」



少し寂しそうな顔の琉伊は、桜の髪をいじりながら話してた。



桜と琉伊はクラスも同じだし、いつも一緒にいて、正直羨ましい…。



何より、琉伊は桜に優しい。



桜が女の子らしい性格だからかな…。



あたしって、素直にはなれないしすぐにケンカ腰になるし…。


いいとこない…。



だから勇気を出して日向に初めてメールを入れた。



『仕事頑張ってね』



一言だけだけど、これでも少しは素直になったんだよ?




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