俺様彼氏とあたし様。
一通り歩いてから皆の元に戻ると、龍さんが日向に絡んできた。



「日向、どこ行ってたんだよ」

「龍チャン飲みすぎ!!誰が龍チャンにこんなに飲ませたんだよ…」

「うるせぇなぁ。いいから飲むぞ」

「俺未成年!!」

「蓮司さ~ん!!息子が生ぬるい事言ってっけど教育しなおしてやりますか?」



龍さんは飲むと人が変わるみたいです…。



蓮さんは『龍真の好きにしろ~』なんて暢気なこと言ってた。



「えーと…。寧音、お前も飲め」

「あたしもですか!?」

「飲めないなら日向が男気見せるしかねぇよな~!!」



相当酔ってる龍さんは、自分の飲みかけのビール瓶を日向に渡した。



肩を組まれて窮屈そうにしてる日向は、そのビールを飲んだ。



この大人たちは本当に皆子持ちなんだろうか…。



その後も龍さんに絡まれてる日向は、『琉伊達のとこに逃げろ』と、あたしに耳打ちした。



遠慮なく逃げたあたし。



「皆すごいね…」

「寧音か~!!なははははは!!」


琉伊と桜も誰かに飲まされたらしい…。



零チャンはもう寝たらしくて、ビーチにはいなかった。




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