俺様彼氏とあたし様。
あたしに気付いた日向はやや不機嫌…。



「怒ってんの?」

「怒ってねぇし。今日は泊まれよ」

「うん」



あたしがそう言うと急に笑顔になった日向はあたしに水をくれた。



水を飲みながら日向の料理を眺める。



キレイな指…。



さっきまであたしはこの手に触れられてたんだ…。



そう思うと急に恥ずかしくなった。



「何であぁなんの?」

「わかりません…。日向がテクニシャンだからじゃない?」

「それは気持ちいいって事?」

「まぁ…。って恥ずかしいからやめてよ!!」



『よかった』そう言ってまた玉ねぎを刻み始めた日向を軽く睨んだ。



きっと夜も襲われるんだろうな…。



イヤじゃないけど身が持たない…。



そして楽しそうに包丁握る日向が可愛くて可愛くて…。



つい後ろから抱きしめた。



「何だよ」

「ひー君は寧音チャンよりカワイイんじゃない?」

「それはナイな。寧音は世界一カワイイから」



たまにそんな事をサラっと言っちゃう日向も大好きだ。




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