ZAKURAN
常人にしては有り得ないサイズのクローゼット。
私のアパートに置いたら、部屋の3分の2が埋まる上に床が崩れてしまうかもしれない。
なのに、この部屋にはそれが二台も平然と置かれていた。
私、そんなにしまい込めるほど服なんて持ってないんだけどな…
「あの、陸人さん?私、クローゼットに服なんて…」
私が呼びかける前に、陸人さんがクローゼットを開ける。
「ええっ!?」
そして開け放たれたクローゼットの中身を見た瞬間、私は固まった。