ZAKURAN



別に、気にしなくていいのに…。





結果的に無事だったし。












あ、そうだ。





九条先輩に、助けてもらったお詫びに夏香と食堂に来いって言われたんだよね。





「助けを呼んできて」とは言ったけど、まさか夏香があの有名な九条先輩に助けを求めるとは…








「夏香、ちょっとお願いがあるんだけど。」




「きくきく!なんでもきく!」







よっぽど責任を感じているのか、頭をブンブンと縦に動かす夏香。




そんな彼女に思わず笑みがこぼれる。











私はそのお願いとやらを夏香に話した。







不良から無事逃げられたのは、夏香が呼んでくれた九条先輩のおかげだということ。




そしてその先輩に…


なんと昼休み夏香を連れて食堂に来るように言われていること。







< 42 / 326 >

この作品をシェア

pagetop