ZAKURAN



「というわけで、昼休み一緒に食堂に来てほしいんだけど…」







全部を話し終えると、夏香の驚いたような目がこちらを見ていた。










「な、なんで九条先輩が私を…!?」







顔を真っ赤にしている夏香。



…どうしてそうなるのか、心理がよくわからん。








「さあ?夏香可愛いからじゃない?」





考えられる理由なんて、それしかない。







夏香を好きな男はこの学校内のなかでもごまんといる。




先輩もそのうちのひとりなのだろう。









「ゆ、夢みたい…。先輩が私も連れて来いだなんて…」













< 43 / 326 >

この作品をシェア

pagetop