ZAKURAN
「教室に戻ろう!!夏香!!」
「え?で、でも、先輩…」
戸惑う夏香の手を強引に引き食堂を出ようとする。
もちろん、向かったのは先輩たちが入ってきた入り口とは反対方向のもう一つの出口。
これで先輩たちと鉢合わせになってしまうことはない。
危ない危ない…
もう少しで大切な親友が泣かされるとこだった。
ずんずんと食堂の出口へと歩いて行く私。
そしてためらいもなく、ドアノブを思い切りつかんだときだった。
「残念。逃がさねえよ」
「…っ!!」