誰が遊女を殺したか
技もない、魂もない。

ただ愉悦の為だけに女を殺す。

「人斬りにも劣る鬼畜…」

またも左片手一本刺突の構えを取る藤田。

壬生狼の牙は、確実に倫敦を震撼させた殺人鬼の喉笛を狙う。

しかし。

「!」

夜明け。

差し込んできた日の光が、一瞬だけ藤田の目を眩ませる。

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